この画面は、C10Mの説明文、注記/索引を表示しています。

(1)このサブクラスにおいては,下記の用語または表現は以下に示す意味で用いる:
―“潤滑剤”または“潤滑組成物”は切削油,作動液,金属引抜き油,フラッシング油,防錆油または類似のものを含む;
―“脂肪族”は“環式脂肪族”を含む。[4]
(2)このサブクラスにおいては,ラストプレイス優先ルールが適用される,すなわち各階層レベルにおいて相反する指示がない限り,最後の適切な箇所に分類する。したがって芳香族環を有する化合物は,その分子の環部分あるいは脂肪族部分のいずれの置換基にその特徴を有しているかにかかわらず,芳香族として分類する。[4]
(3)このサブクラスにおいては:
(a)化合物の金属塩あるいはアンモニウム塩は,当該化合物として分類する。;
(b)2以上の有機化合物から形成された塩あるいはアダクツは必要ならばこれらを形成するすべての化合物に従って分類する。;
(c)高分子炭化水素ラジカルによって置換された特定の化合物,例えばフェノール,酸,は当該化合物として分類する;
(d)混合物として特定のメイングループが設けられていない時,混合物を構成する基材または増稠剤または添加剤は,混合物のすべての本質的な構成成分を包含する最も下位のグループに分類する。
例えば,
―ケトンとアミドの基材混合物グループC10M105/00;
―ケトンとエーテルとの基材混合物グループC10M105/08;
―長鎖エステルと短鎖エステルとの添加剤混合物グループC10M129/00;
―短鎖脂肪族カルボン酸と芳香族カルボン酸との添加剤混合物グループC10M129/26;
(e)別に分類される,水を10%よりも多く含有する水性潤滑剤の場合を除いて,特徴づける成分タイプ(基材,増稠剤または添加剤)によって,または成分のタイプの混合物によって分類する。混合物全体としてよりも,むしろその成分の1つのみによって特徴づけられる本質的成分を含む混合物は,混合物として分類されないことに注意すること。
例.
―既知の基材と新規添加剤とからなる潤滑組成物は分類表の“添加剤”の箇所のみに分類する。
―既知の基材と,本質的な成分としての複数の増稠剤および添加剤とからなる潤滑組成物は,増稠剤または添加剤が既知であるか否かにかかわらず,増稠剤および添加剤の混合物として分類する。
―既知の基材と,本質的な成分としての複数の添加剤の組合わせとからなる潤滑組成物は,添加剤が個々に既知であるか否かにかかわらず,添加剤の混合物としての適切な箇所に分類する。[4] (4)注(2)または(3)に従った分類によっては特定されないが,それ自体が新規かつ非自明と判断される組成物の一部分もまた,最後の適切な箇所に分類しなければならない。当該部分は,単一の成分または組成物の何れかであり得る。[8] (5)注(2)~注(4)に従った分類によっては特定されないが,検索に有用な情報を表していると考えられる組成物の一部分もまた,最後の適切な箇所に分類してもよい。これは,例えば,分類記号の組合わせを用いた組成物の検索を可能とすることが有用であると考えられる場合にあり得る。こうした非義務的分類は,「付加情報」として付与される。[8] (6)このサブクラスにおいては,サブクラスC10Nのインデキシングコードを付与することが望ましい。[4]
基材
鉱油または脂肪油 101/00
無機材料 103/00
非高分子有機化合物 105/00
高分子化合物 107/00
構造が不明または不明確な化合物 109/00
混合物 111/00,169/00
増稠剤
無機材料 113/00
非高分子有機化合物 115/00,117/00
高分子化合物 119/00
構造が不明または不明確な化合物 121/00
混合物 123/00,169/00
添加剤
無機材料 125/00
非高分子有機化合物 127/00~139/00
高分子化合物 143/00~155/00
構造が不明または不明確な化合物 159/00
混合物 141/00,157/00,161/00~169/00
物理的性質によって特微づけられる組成物 171/00
水性組成物 173/00
再生 175/00
調製または後処理 177/00