この画面は、C07Kの説明文、注記/索引を表示しています。

(1)このサブクラスにおいては,下記の用語または表現は以下に示す意味で用いる:
―“アミノ酸”とは少なくとも1つのアミノ基と少なくとも1つのカルボキシル基が同じ炭素骨格に結合しており,アミノ基の窒素原子は環の一部を構成していてもよい化合物である。
―“ペプチド結合”とは,アミノ酸のα-アミノ基ともう一つのα-アミノ酸の1位のカルボキシル基との結合である。
―“擬ペプチド結合”とは,結合したアミノ酸のうちの少なくとも1つが,α-アミノ酸でないような結合,または,α-アミノ酸の側鎖の一部である少なくとも1つのカルボキシル基,またはアミノ基によって形成された結合である。
―“ペプチド”とは,オリゴペプチド,ポリペプチドおよび蛋白質を含み,少なくとも1つのペプチド結合を介して結合する2個以上のアミノ酸単位を含む化合物である。
(i)“鎖状ペプチド”とは,S-S架橋を介して,あるいはヒドロキシアミノ酸あるいはメルカプトアミノ酸の水酸基あるいはメルカプト基ともう1つのアミノ酸のカルボキシル基の結合を介して形成された環(例えばペプチドラクトン)を含んでいてもよいが,ペプチド結合を介してのみ形成される環は含まない。
(ii)“環状ペプチド”とは,ペプチド結合を介してのみ形成された環を少なくとも1つ含んでいる化合物である;環化はペプチド結合のみを介してでも,また擬ペプチド結合,例えば2,4-ジアミノ-ブタン酸の4-アミノ基を介してでも起こりうる。したがって,環の中の少なくとも1つの結合が非ぺプチド結合である環式化合物は,“鎖状ペプチド”とみなされる。
(iii)“デプシペプチド”とは,少なくとも2つのα-アミノ酸と少なくとも1つのα-ヒドロキシカルボン酸との配列を含有し,少なくとも1つのペプチド結合と,ヒドロキシカルボン酸から誘導されたエステル結合を介して結合した化合物である。
(a)“鎖状デプシペプチド”とは,S-S架橋を介して,あるいはヒドロキシアミノ酸あるいはメルカプトアミノ酸の水酸基あるいはメルカプト基ともう1つのアミノ酸あるいはヒドロキシ酸のカルボキシル基の結合を介して形成された環を含有しても良いが,ペプチドあるいはヒドロキシカルボン酸から誘導されたエステル結合を介してのみ形成された環は含有しない。即ち,Gly-Ala-Gly-OCH↓2COOHとGly-OCH↓2CO-Ala-Glyは,“鎖状デプシペプチド”とみなす。しかし,HOCH↓2CO-Gly-Ala-Glyはエステル結合を有しておらず,5/08に包含されるGly-Ala-Glyの誘導体となる。 (b)“環状デプシペプチド”とは,ペプチドあるいはヒドロキシカルボン酸から誘導されたエステル結合を介して形成された環を少なくとも1つ含むペプチドである。例.「」[4] (iv)“ハイブリッド・ペプチド”とは,2つ以上の異種構造のペプチドが融合するか,または共有結合することによって生成されたペプチドである。 (2)サブクラスC07CからC07Kに適用するラストプレイス優先ルールを規定するクラスC07に続くクラス注(3)に注意すること[8] (3)化合物の治療活性は,サブクラスA61Pにさらに分類する。[7] (4)このサブクラスに分類するとき,クロマトグラフィーに関係する一般分野の主題事項に関する限り,グループB01D15/08にも分類する。[8] (5)ペプチドフラグメントまたはアミノ酸の除去もしくは付加により,あるいは他のものによるアミノ酸の置換により,あるいはこれらの修飾の組み合わせにより修飾されたペプチドは,親ペプチドとして分類する。ただしアミノ酸を4個以下しか有しないペプチドのフラグメントはグループ5/00にも分類する。[6] (6)化学的方法で製造され,天然生成のペプチドに由来するアミノ酸配列を有するペプチドは,その天然生成ペプチドで分類する。[6] (7)DNA組換え技術により製造されたペプチドは,宿主に従って分類するのではなく,発現させた元のペプチドに従って分類する,例.大腸菌で発現させたHIVペプチドはHIVペプチドで分類する。[6]
ペプチド
製造 1/00
不確定数のアミノ酸を有するもの 2/00
不確定または一部しか確定していない配列をもつ,20個以下のアミノ酸を有するもの 4/00
確定された配列をもつ,20個以下のアミノ酸を含有するもの 5/00~9/00
確定された配列をもつ,20個以下のアミノ酸を含有するデプシペプチド 11/00
21個以上のアミノ酸を含有するもの 14/00
免疫グロブリン 16/00
担体結合または固定化されたペプチド 17/00
ハイブリッドペプチド 19/00